Mokosoft開発者ブログ

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広告収益100万を目指すために、アプリのCPCバナー広告を1社のみに絞っている理由

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まず前提として。

  • アプリのマーケットを全世界と考えている方には関係ない話かもしれません。
  • SSPってなに?って人にもあまり関係ない話かもしれません。

 

 

 

現在クロスワードアプリでは、CPCバナー広告をSSPは利用せず、Nend一本に絞って表示を行っています。

CPI広告やバナー広告タイプと異なる広告に関しては、バッティングすることがないため併用して利用を行っています。

 

何いってんだかわかんねーという方もいるかもしれないので念のため解説をします。

 

CPC広告とCPI広告というのは、同じ広告ではありますが、報酬が発生するタイミングが異なるので、分けて表記をします。

CPCとは Cost Per Click の略で、広告がクリックされることで単価が発生します。

CPIとは Cost Per Install の略で、広告がクリックされ、かつ、対象のアプリがインストールされることで単価が発生します。

当然、CPI広告の方が達成難易度が高いため、1件あたりの広告単価は高くなります。

 

CPI広告の報酬単価は2〜5円くらい。

CPC広告の報酬単価は20〜数百円くらい、というところでしょうか。

 

CPC広告に関しては、その他複雑な事情や、細かく種類分けなどがあり

詳細に説明を行いたいので、それはまた別のエントリにて説明します。

 

また、CPC広告の派生で、CPIバナー広告というのがあります。

こちらの場合のCPIは Cost Per Impression インプレッションとは表示することなので、広告が表示されただけで、単価が発生するというものです。

これの場合は表示をするだけでクリックさせなくて良い反面、単価はもっと下がります。

AMoAdさんのApplyPromotionなんかでは単価は結構良かったようにも思いますが、結局はどの広告をどういう見せ方で使っていくかというのは、アプリやゲームの内容との親和性が非常に重要になるわけなので、どれが一番良いとかは一概には言えません。

 

さて、バナーの話に戻りますが、一般的なのはこういう320x50サイズの横長バナーが多いですね。

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今更説明するまでもないと思いますが、こういった広告というのは

広告代理店と契約をして、SDKを利用することで、自動的に様々な広告を

表示してくれる仕組みになっています。

ですが、時期や在庫状況によって単価も変わったり、以前のエントリでも触れましたが連休前後の時期以外は良い広告は流れなかったり、と収益が落ち込む時期というのも出てきます。

ベンダー側としてはこういった事で収益を減らす対策として、SSPという仕組みを利用してリスクヘッジを行うのが一般的です。

 

SSPを利用すると、設定や条件により広告代理店自体を自動的に切り替えてくれるわけです。

Nendの収益が落ち込んできたなと思ったら、AMoAdからの広告を表示するようにしてみたり、パーセンテージで、AppbankNetworkを多めに出してみたりとか、そういった操作をすることができるようになるわけです。

そうして、各広告会社を綱渡りすることで、収益を最適化することができるのです。

 

広告代理店や広告出稿側から見ると、どうなのだろう

当初はMokosoftでもSSPを利用していたのですが、現在は結局1社に絞って広告表示を行うようになりました。

Googleが行っていたADWhirlというサービスが終了したのもきっかけの1つではあります。

※ちなみに、このADWhirlですが、サービスは終了したのですが元々オープンソースなので自分でサーバーを立てて利用することも可能です。サーバーを立てるどころか単にJSONデータのやり取りをしているだけなので、WEBサーバーにJSONを置くだけでも利用ができます。コレに関しては長くなるのでまた別エントリで。需要があれば。

 

SSPの運用を辞めた理由は、手間が多かったとか色々あるのですが、最終的な数字の流れをみて、これが一番良いと思ったから、というのがあります。

 

それに広告を出稿する側から見た場合のSSPのメリット・デメリットというのもあるのではないかと思います。

SSPが多く使われていれば、出稿側はどの広告会社を選べばよいかという事に悩まくてよくなるというメリットもありそうですが、継続的な利用を考えていくと、インプレッション数がころころ変化するメディアというのは、出稿側から見ると不安感も抱く所です。

決まって一定のインプレッションや送客ができているかというところは、結構チェックされるところなのではないでしょうか。

 

また、広告代理店側としても、広告を出稿してもらわないと収益にはならないので、営業を行う際に、どういったアプリやゲームが代表的にありますよー、とか、特定のアプリに対して出稿を行うほうが効率が良いですよ、といったセールスを行うわけです。

そういった時にやり玉に上がるようなアプリになれるか、といった点も私は非常に重要だと考えています。

このような排出先を作るといった意味でも、広告代理店の担当者さんと信頼関係を作る、そのために広告を絞る、という考え方も、一理あるのではないでしょうか。

 

 

この施策は、クロスワードがマーケットを国内のみに限定しているからできる施策だと考えています。

言語を絶対としないゲームの場合には、全世界がターゲットとなり、その場合には地域毎に広告は変わってきますのでSSPは必須のアイテムとなるでしょう。